惚れたアイツにヤケドする?!
帰り道、
あたしはあたしらしくなく
一人でファミレスによって
メロンソーダを自棄飲みしていた。
あ~、これじゃあ、フラれた女みたい。
何もできない自分にムシャクシャする。
ちくしょっ、
ソーダがきれた。
ドリンクサービスまで行くのにまで
かったるくなってくる。
あたしは重い足取りでドリンクサービスに行き、
きれたソーダを捨て、
新しいメロンソーダを入れた。
「お願いします!!」
ん?
カウンターから聞こえる声。
カウンターに目を移すと
ヒロが店員に紙を渡して頭を下げていた。
「いやぁ…ウチはちょっとそういうのは…」
申し訳なさそうにその場から逃げようとする店員を
あたしは知らないうちに店員の腕をつかんでいた。
「んな、かてぇこと言うなよ~。」
「はっはぁ…。」
定員は怯えたように返事をする。