惚れたアイツにヤケドする?!



「めぐ、もぅいいから。離せ。」



ヒロの言う通り、あたしは店員の腕を離した。


店員は厨房へ逃げて行った。



あたしはヒロにニコッと笑うとヒロは呆れた。




「お前なぁ・・・なんもしなくていいから。」




そう言うヒロの手にはたくさんの紙がある。



「何それ?」


「文化祭のチラシ。」



「手伝おうか?」



「結構です…と言いたいところなんだけど


俺、いまいちこういうのどこに貼れば…」




「あたしに任せて!」




あたしはヒロの手からチラシをかっさらい


そのかわりにメロンソーダの入ったコップを持たせた。






「ヒロは疲れてんだからここで休んでな。」



「でっでも・・・」



「ヒロよりあたしのほうが


女子のたまり場っつー所をよく知ってるし~。」



あたしがそっぽを向いて言うと



ヒロはクスッと笑ってサンキュッと言った。





そのあとからは


分かる通り、あたしは頑張った。
 


カラオケ、ファミレス、コンビニ、喫茶店




「ぶんかさぁ~い?

んなかったるいところ行けるかっつーの。」



「あたしの学校なめんなよぉ。


 イケメンわんさかいるぞぉ。」




そういうこと言って女子(ギャル)たちにチラシを渡していた。



まぁ、本当の事だし♪





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