惚れたアイツにヤケドする?!


これがヒロのためになっていると思うと

胸が弾む。



だから、あっと言う間にチラシは平らげた。


「うぃ〜、仕事終了〜。」


「おつかれ〜。」


途中合流したユキナがポンッとあたしの肩を叩いた。



「あたし頑張ったよね?!


ヒロのために頑張ったよね?!」



肩を叩いた手は今度はあたしの頭を撫でる。


「おう!頑張ってた。」


嬉しい。


その一言で十分。



好きな人のためになるってこういう事なんだ。


今までの男じゃ味わえなかったもの。


ヒロは教えてくれた。



「うしっ!頑張っためぐに


焼肉おごったる!!」



「マジ!?肉〜!」



とっても良い気分だ。



< 50 / 58 >

この作品をシェア

pagetop