惚れたアイツにヤケドする?!



「ルール違反として俺の勝ち♪」


「なにそれー!だったら、ヒロはズルイじゃん!

あたしより前に好きになってたかもしれないじゃん!」


うーん…とヒロはまた考えこむ。



ちきしょお…貴重な憩いな一時なのに言い合いしちゃって・・・。



「じゃあ、二人ともおごりとてことで。」


「はぁ!?それじゃあ、意味なくない?!」


「意味ないよ。でも、しょうがない。」


ヒロは意味ないと思っていたけど、

ちゃんと話を丸くしたいみたい。



だから、あたしもヒロの結論を素直に受け取った。



「そーなると、ヒロより高いの選ばなきゃなぁ~。」


「俺、B定食にするから。」


「それ定食のくせして一番高い奴じゃん!


じゃあ、あたしそれのサラダ付きで♪」


「お前なぁ~。」


そんなふうに呆れた声で笑うヒロ。


この人と今、本当に両想いなんだと思うと胸の奥がキュ~とする。




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