惚れたアイツにヤケドする?!
あたしとヒロは「ありがとうございます」と
一人280円を払った。
そして、はにかんで
ミニカツ丼を意味なく交換する。
「おいしい!」
「めっちゃうまい!」
厨房に居たおばさんがほほ笑む。
あたしはゆっくりと食べた。
(でも、冷めないように。)
この時間がもっと長く1秒でも一緒に…。
「まっ、勝負はあたしの勝ちだけどね☆」
「いや、俺だし!」
二人でニヒヒと笑い
スプーンから溢れそうなご飯をパクリと食べた。
― E N D ―