惚れたアイツにヤケドする?!
「あっ、ごめん、今日、生徒会会議があるから先に帰ってて。」
「はぁ!?」
付き合って初日から(ゲーム開始して)それかよ!?
会議室のドアはゆっくり閉められた。
せっかくあたしが迷いながらもここに来たのにぃ〜。
なんなんだよぉ。
マジ萎えるわぁ。
いいや、もぅ帰ろう。
・・・・・いいや待て。
このまま待ってたら
高感度アップじゃね?!
うし、ここは彼女として
彼氏の帰りを待っててやろうとするか!
あたしは下駄箱のところで腰を下ろした。
うーん、彼女って大変だ。
昔はそうでもなかったのに…。
むしろ、こうやって彼氏の帰りを待つのが楽しかった。
昔の話だけどね。
しっかし、
意識して相手を惚れさせるのは
案外難しいかも…。
あたし、今までテキトーに付き合ってたからさ。
それがサバサバしてていいと勘違いした男たちを取っ捕まえて寝てたわけだし。
男と寝ずに付き合うなんて
どこの中学生だよってツッコミたくなる。
(今時の中学生だって成長してるのにさ。)
あー、暇だ。
考えててもお腹がすくだけ。