最後の恋
「そうだ。来月誠一郎が

正式に結婚すると決まった。

誠一郎がお前にも

出席して欲しいと

言っていたぞ。」

「分かった。頑張って

治療に望むわ。」

「そうだ。1度誠一郎が

話をしたいと言ってきた。」

「今度一緒に連れてきて。」

と頼んでおいた。

そして次の日

誠一郎さんが1人でやってきた。

「大丈夫ですか?」

「はい。辛いですけど。

頑張って治療しています。

卓郎さんは?」

「兄さんが1人で行けって

言われたんだ。

嫌だった?俺1人だけでは?」

「うんうん。誠一郎さん

来月結婚するんですね。」

「ああ。婿養子になるけど

別に寂しくない。

どこかで繋がっていると

考えたら寂しくなくなった。

だから兄さんに

ひろ子さんを任せれる

様になれた。

だから兄さんに負けたんだ。

兄さんと幸せになって

欲しいんだ。」と

やっと普通の会話を

出来るようになった。



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