最後の恋
「卓郎。お前そんなに

あの女がいいのか?

ワシには分からん。

小百合の方がお前の

肩書きに汚れない。」

「肩書きに汚れ?

俺はそんなために

社長になんてなりたく

ないんだ!」

「父さん。お願いだ

兄さんの願い聞いて

やって欲しい。」

「誠一郎。何で

あなたまで言うの?」

「兄さんの気持ちと

俺の気持ちは同じ

なんだよ。俺もひろ子さん

の事忘れてはいない。」

「2人とも目を覚まして

あんな女の何処がいいの?

卓郎さんの産んだ女

見たいで嫌なのよ!!」と

継母の本音が聞けた気がした。
< 89 / 113 >

この作品をシェア

pagetop