君ニ恋スル
「は!?だってお前、さっきアイツと抱き合ってたじゃねーか!」
『それはちがう!
圭汰くんが急に!
だからちがうの…』
止まったはずの涙が頬を伝う。
「柚南…
悪い。泣かしちまって。
俺でいいのか?」
『うん!
舜がいいの…
舜しかいないの』
ぎゅっ
気付いたら舜の香りに包まれていた。
舜の香水の匂いが鼻をくすぐる。
「俺さ、嫉妬した。
お前に触れた圭汰に。
んで自分に腹が立った。
自分の好きなヤツ泣かせて傷つけちったことに」
えっ?
好きなヤツって…