君ニ恋スル
ガサッ
2人きりのはずの屋上に響いた物音。
その方向に目を向けた。
…舜がいた。
「悪い。邪魔したな」
そういって屋上を出ていく舜。
━━…自然と涙がこぼれてきた。
「おい。なんで泣いてんだよ。
もしかして倉木の好きなヤツって舜か?」
『うん…。ごめん。いかなきゃ』
私はかけだした。
舜の元へ…
『あんのバカ!何でいないのよ!!』
泣きながら校内を走る。
「誰がバカだって?
てか走るとマジで汗臭くなるぞ?」
1番聞きたかった声。