milk-ミルク-
「…………はあ」
「………うあぁ…」
頬杖をついて窓の外を眺めて、ため息をついていたのは
俺と颯人。
「なんだよここ…、なんか超空気重いんだけど…」
誰もがウザイと感じる程の空気の重さを醸し出しているのも
やはり俺と颯人。
「……………」
颯人よりは意識のある俺は、颯人を見る。
もうなんつーか
仮死状態?みたいだ。
颯人も精神的に悩んでいるようだし……
俺は、昨日の颯人の言葉が永遠に頭の中でループ状態、
昨日、日和との別れ際に口走ってしまったことを
かなり後悔している。
――――幼なじみに制限ってあるのか?
と。
もう自分で何を言っているのか解らないくらい、
俺はあの時、
颯人の言葉に気が動転していて……