milk-ミルク-


「渉真ー!!」



言いながら駆け寄ってきた日和の手には、オレンジジュースが2つ。


「はいっ♪」




俺の頬に冷えたオレンジジュースをピトッと付けて、無邪気に笑う。


「冷てっ!!」




何故か熱い頬に冷たいオレンジジュースが付いて、頭がフラフラした。






「前もらったからお返しさっ」


ニッと笑った日和は、自分のオレンジジュースを飲み始めて、


「あ、牛乳のほうがよかったー?」




「結構」
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