milk-ミルク-



その顔に、少し戸惑いを覚えて

「いや、もーまじで大丈夫だから……」


「そお?」


と、パッと明るく笑って見せた。




日和の笑顔を見て、すこしホッとして

俺は医務室のベットから出た。



「結構ピンピンしてるね、よかった」
と。


「だから大丈夫だって」


そしてカーテンをめくって、


救急箱を探っている颯人に見つかり
「あら?渉、もー大丈夫な訳?もー少し休んだら?」


「いや、いい」

(だせえし………)




颯人は首を傾げて「ふーん」と言った。
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