milk-ミルク-
「あっ!!…そーいえば、」
「どしたの?」
もう何を言うのか分かっているみたいに、颯人はわざとそう訊いてみせた。
「明日の遊びに行くって話なんだけど……」
「うん?」
申し訳なさそうに、日和は手を合わせて頭を下げ
「急用で行けなくなった!!」
と。
はい、予想通り。
予想通りでも、やっぱり嫌気が差す。
「…そっかあー、日和ちゃんいないとつまんないし……」
チラッと俺を見て、
「明日は止めとくかっ!!」
と言った。