milk-ミルク-



「あっ!!…そーいえば、」


「どしたの?」

もう何を言うのか分かっているみたいに、颯人はわざとそう訊いてみせた。




「明日の遊びに行くって話なんだけど……」


「うん?」


申し訳なさそうに、日和は手を合わせて頭を下げ


「急用で行けなくなった!!」


と。




はい、予想通り。


予想通りでも、やっぱり嫌気が差す。




「…そっかあー、日和ちゃんいないとつまんないし……」



チラッと俺を見て、


「明日は止めとくかっ!!」



と言った。
< 195 / 387 >

この作品をシェア

pagetop