milk-ミルク-
「お待たせー…」
疲れた声で、磯比奈がやって来た。
背中には大きな荷物。
「蜜妃重そうだねー」
「重いよマジでっ」
磯比奈はギターらしきものを背負っていた。
「なんでギター?」
「新しい曲やることになってさー」
颯人と磯比奈が楽しそうに。
俺はまだ日和と話せないまま、4人で歩き出した。
「渉、なんか元気なくない?」
――――――ビクっ
「…元気、だけど?」
「そお?部活のときもぼーっとしてたじゃん」
部活んとき?