milk-ミルク-
――――――
「解散ー」
そう言う委員長の言葉で、ガタガタと机が揺れた。
颯人が俺の元へやって来た。
「渉、なんか顔が死んでるよ…」
「……うん、死んでる理由もわかるだろ?」
コクリと颯人が頷いて、俺は頭を抱える。
「渉って以外に神経質なんだなー」
抱える俺を見て、颯人はそう言った。
「神経質も何も……、どーしよーってさ…」
今頃こんなん言ったって遅い、んなこと解ってる。
だってもう日和には
『待ってて』
そう言ってしまったのだから。
後には引けない。