milk-ミルク-




――――――

「あらら……、まあドンマイっすよ」


またまた屋橋、部室で電話。



「えっ……、ちょっと泣くなっておい!!」


電話の相手が泣き出したようで戸惑う屋橋。
しかし、


「……電池ヤバいんで、また」



プチっと……切りやがった。



「電池ないの?充電器いる?」
颯人が屋橋に充電器を見せる。


「大丈夫、嘘っすよ、嘘」



泣き出したウザい相手に向かって軽く嘘を付いたらしい屋橋は、ふっと軽く笑って見せた。


「なんで泣き出したんだよそいつ」


「あれ、言ってませんでしたっけ?振られたんすよ、相沢さんに」







………思い出しました。
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