milk-ミルク-
「話によれば、相沢さんに好きな人がいるとか……」
「……ごほっ」
小さく颯人が咳をする。
内心ヒヤッとしている俺に向かって、颯人は笑みを向ける。
「………なんだよ颯人」
「いやあ〜、なんにも〜?」
いやらしい奴……
颯人を軽蔑した目で見て、俺は荷物を持って部室を出た。
それに続いて颯人、屋橋が出て来て、
「遅れたー!!」
と走って部室に入っていった葛城。
今日は昨日とは違い、いい天気。