milk-ミルク-

「酷くない?!」



――「はいはーいっ!!っと……」



空高く上がったボールを、素早く落下点に入り、屋橋がキャッチ。



「ナイスキャーッチ……」




やる気のない声で、屋橋に声を掛け……



実は先ほど、とんでもない言葉を言わされそうになった……のである。



使い回しのエロ本、屋橋が俺の目の前で開き始め


思い切り目を瞑り、


「……最悪」




しかしその本。



きっと誰かが濡らしたであろう、水のシミ、ぐにゃりとページが変形。


そして
「こんなもん読めねえっすよ!!」

そのままゴミ箱へ。
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