milk-ミルク-



その事件が原因か、部活中止。




――「中井、災難だったな」


笑いながら葛城。




「もうどーしよ……つーか……」


パンツびしょびしょ颯人は思い出したように立ち上がり、自分のロッカーを無造作に開け放つ。





「新品パンツ――っ!!!!」



真新しいパンツを出した颯人。


「こんなことが、中学校んとき遭ったんだよ……、んで学んだってことだあっ!!!」





自慢気に話す颯人に、俺たちはバカにした拍手。


「…勉強したな」
「へえ、中学校んときも遭ったんだ……」
「…………ドジ」
< 298 / 387 >

この作品をシェア

pagetop