milk-ミルク-
「黙らっしゃい!!」
――只今の時刻、
8時を越えている。
日和たちのライブもラストに近付いていた。
さっきより大きな音が、バンバンと聞こえてくる。
俺と颯人、お腹が空いたからそこら辺の焼きそばを食べていた。
「結構な美味しさですことっ」
「……どこの誰だよお前」
颯人が口に手を当ててそう言った。
軽くツッコミを入れて、ボーっとする。
(最近ボーっとすんの多くなったな……)
自分で実感すんのも何だが、そう思ってしまう。
「渉ってさー」
「ん?」
「最近ボーっとすんの、多くなったよなっ」
「……そーか?」
「見てれば分かるよ、親友だもん!!」
………颯人にキュンとしてどうする俺。