milk-ミルク-






「一応俺、親友としての役割は果たしてんだぜっ?!」


そう言った颯人に、俺は呟く。




「……そーかもな」


でもそれは、ライブの音にかき消されて、




「え?なんつった?」


颯人には聞こえていなかった。




俺はため息して


「…………なにも!!」




と言って、


颯人は笑って


「なあ渉、俺さお前の親友だよなー?」







と言った。



「………………」



親友とかさ、

男にそんなもんいるのかよ?


でも、

颯人ならそれでもいいかもって




頷いてやるよ!!
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