milk-ミルク-






目を隠された俺はもがく。

「なんだよ!!離せっ!!」


「今無理!!」


何が無理なんだよ!!



「いいから離せって!!」


「ダメダメ!!」


「なんだよ!!」


「渉が泣くから!!」


はあ?


「泣かねえから離せよ!!」


「泣かない?本当に泣かない?!」


「つーか何に泣くんだよ!!」




意味分かんねえし。

その瞬間に、ゆっくり颯人の手が離された。



やっと解放された視界に映ったのは、いつもの景色。


でもそこには、
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