milk-ミルク-
「やるならショート、外野は嫌だ」




「俺ピッチャー決まり?」



部活終了時刻、


試合のポジションを考える颯人と俺と部長。




部長は野球部でたった1人の先輩、相澤先輩。



「うーん、まあ颯人はピッチャーだろ?
んで、渉真はショートかサードで……」




相澤先輩は気がよくて、いい先輩。

誰にでも愛される(←)、素晴らしい先輩。




先輩の彼女、



きれい。





美男美女って感じで、周りからも評判だった。



「え、でも先輩、渉をショートに置いた方がよくないっすかね?
はっきり言ってコイツ、ショート以外センスないっ……だあっ!!!!」





颯人の背中を平手でビタンッと思い切り叩き、俺は話を続ける。


「やるならショートがいい、サードとかわかんねえから」



先輩は颯人をチラリと横目で見、
「ショートかあ……
まあ、そこはこれから考えとくな。

んじゃ、お先帰るわ!!」


「お疲れっしたー」
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