milk-ミルク-



お互いに、なんか今日は距離をとっているように見えた。




「……でも、もう大丈夫だろうから、…ありがと」






そう言った磯比奈に、颯人は手を磯比奈の頭に乗せて、



「まあ、なんか合ったらまた呼べよっ」





そう言って、俺の腕を掴んで颯爽と歩き出した。



(ちょっ……)


「……颯人っ!!
…待て待て待て待てーっ!
転けるーーって、おい!!!」





やばいやばいやばいやばい―――――




「渉っ、危なっ……」


いきなり振り向いた颯人に足が引っかかり、前のめりに俺は倒れ


颯人は俺の足のせいで後ろに倒れ……
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