milk-ミルク-







―――――

「渉のせいでー…、最悪っ」



「はあ!?お前がいきなりこっち向くからだろーが!!」




保健室手前、顔にガーゼを貼った俺と、手に保冷剤を持って後頭部を冷やしている颯人は、地味な言い合いをしていた。






「ああ…、真面目に痛い……」



「……うん」


最終的にお互い痛さを分かち合い、教室へ戻った。
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