永遠の愛を教えて。

余りにも、見かけによらず手慣れた感じで料理を始めるから

あたしは、テレビや、突然の出来事なんか忘れてしまい

ただ、不思議で仕方なくて

キッチンへ向かい

神川さんの隣りで
料理を作る様子を眺めていた。


「ねぇ……」

「なに?小夜子」

「えっ?あたし小夜子じゃないって…」
「いいじゃない。小夜子でも。」

「いや……小夜子じゃないし。」

「イヤ…小夜子だよ。俺の中の君は、小夜子。星野美輝は、昼間の君の仮の姿。

本当の君は、小夜子だと俺は思うけど。」




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