永遠の愛を教えて。

「出来たよ。小夜子。」

もう、小夜子と呼ばれる事も気にしなくてなっていた

あたし…。

あなたが、そう呼ぶなら


あたしは、小夜子でもいい…と


思ってしまっていた…


目の前で


出来上がったばかりのローストビーフとポトフと

カットされたバケットにハーブバターを綺麗な指でバターナイフを持ち塗り終わると


「はい」と、手渡してくれた。


まるで、魔法の世界…。


天井には、高そうなシャンデリア

長いダイニングテーブルには

赤のクロスが敷かれていて


赤いバラがバカラの花瓶に飾られていた。


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