永遠の愛を教えて。
…………けどー……
断るには、勿体ないぐらいの、いい男…
どうしよう…
1回ぐらいは、羽目を外して遊んでみるのもいいかもしれない…
それに…
あたしは、バッグから取り出し携帯の時刻を確認した。
男は、ずっと、あたしの様子を、何も言わずに眺めていた。
携帯の時刻
【pm9:45】
もう、こんな時間…あたし、どれだけ1人でここにいたんだろう…
お腹…空いてきたな…
こうなったら…
「ねぇ~。」
「なに?」
トコトン悪女になってやる!
「お腹空いた。ご飯、食べさせてくれるなら、付き合うわ」
悪女って、こんなんでいいのかな?
「クスっ。いいよ。じゃあ、食事にでも行こうか、何が食べたい?」
「ううぅ~~ん……」
考えてなかったなぁ~
「イタリアン?それともフレンチがいい?」
「畏まった所は嫌い。楽な所がいい。」
「楽な所ねぇ~」
「パスタが食べたい。普通の店でいいから。」
これって、子供の意見?
やっぱり、あたしには、悪女は無理なのかな?