永遠の愛を教えて。
躰と心
「ねぇ~どこに行くの?」
「うん?いいとこ」
いいとこって、どこよ?
勢いに任せて
初めて出会った男の車に乗っている
あたし。
人間…その気になれば、何だって出来るのね…。
「名前。」
「えっ?」
「名前…まだ聞いてなかった。」
名前かぁ…
ううぅ~ん…
今のあたしは、いつもと違うあたし…
だから…
「小夜子…」
ウソの名前を教えた。
「小夜子…いい名前だね。
……ねぇ、それって本名?」
ギクッ
答えられない…
「まぁ~いいか、名前なんて」
「そうよ、たった一夜限りの恋だから…名前なんて、どうでもいいじゃない…」
うわぁ~~あたし、なに言ってんだろうォ~
何気に凄い事、言ってるし…
けど、いいの…
今のあたしは『小夜子』だから…
思いっきり二重人格楽しんでやろうじゃない。