NAO



 屋上に着くと、青い空に白い雲が流れていた。


 まるで、キャンパスに絵を書いたような空。


 あたしは空に向かって、大きく背伸びをした。


 ーーバンッ


 扉が開く音ーー。


 その音に振り向いたあたし……。


 そこに立っていた人は、ナオだったーー…。


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