NAO



 あたしの気持ちに関係なく、ナオは話を続けた。



 「昨日のキス…何でもないから」



 ナオの言葉に、あたしは振り向いた。



 「何でも…ない?」


 「あぁ…」



 眉間にシワを寄せて、地面を睨んでいるナオ。


 いつもと様子が違う……。


< 104 / 367 >

この作品をシェア

pagetop