NAO



 「ナオ…どういう事?」



 あたしの言葉に顔を上げたナオ。


 いつもの笑った顔だったー…。


 “良かった”と思っていたけど……。


 ナオの口からは、意外な言葉が出て来た。



 「実はさ、クラスの男子でカケをしていたんだ。」


 「カ…ケ?」



 ナオの言っている事が、あたしには分からないーー…。


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