NAO



 ナオは…父さんやおばさん達とは違うー…。


 あたしを裏切らないと信じたいから……。



 「あんなの、冗談に決まってんじゃん。もしかして…本気にした?」



 ケラケラ笑うナオに、あたしの中の糸がプツンと切れたーー。


 ーーバチンッ!


 屋上に響いた音。


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