NAO



 右手を胸に持ってくると、ギュッと服を掴んだ。


 何も答えないあたしに、唯は話を続ける。



 「愛…まだナオって人の事が…好きなの?」



 キライと言えば嘘になる…本当はまだ好きなんだー…。


 だけど…ナオはあたしのコトなんて…好きじゃない。


 ただの遊び相手ー…。


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