NAO



 あたしに電話をかけてくれた看護士の古賀さん。


 あたしは小さく“古賀さん”と呟いた。


 古賀さんはあたしの側に来て



 「お父さんは大丈夫よ。お仕事を頑張りすぎて倒れたの。」



 優しい口調で話す古賀さんに頷いた。


 「2、3日様子を見るけど良いかな?」


 「2、3日…父さんはここにいるの?」


 「そうなるわ。」



 あたしは、古賀さんの方を向き“お願いします”と頭を下げた。


 そんなあたしに“任せて”と古賀さんは答えた。


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