NAO
「俺だけって…最初から好きだって言えば良いじゃん。」
「それは出来ない。気持ちを伝えても…幸せにする自信がないから…」
話をするナオの横顔は寂しそう。
「それって…おばさん達が…話していた事と関係があるの?」
「うん…」
「病気…治るよね?おばさん達は、20歳まで生きれないみたいな話してたけど…ウソだよね?」
あたしは、ナオに聞いていた。
おばさん達の話をウソだと信じたかったから。
“間違いだよ”って言って欲しかったからー…。