NAO



 「俺で良いの?体の弱い俺で…愛みたいな女なら…他の男が良いんじゃ?」



 ナオの言葉にあたしは首を横に振って答えた。



 「あたしは…ナオが良いの。ナオはあたしを丸くしてくれた。アンタには…何度も助けられたから…。」


 「助け…られた?」



 あたしは“うん”と頷いた。



 「俺…愛の役にたてたのか?」


 「もちろん。アンタがいたから…あたしは生きているの。」


 「こんな俺でも…誰かを助けられるんだな…」



 ナオは涙を流して泣いたー…。


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