NAO



 ーーゴホンッ!


 咳払いが聞こえて、あたしは顔だけ振り向いた。


 そこには…。



 「古賀さん…」



 そう呟くと、古賀さんは頬を赤く染めて照れたように答えた。



 「2人とも、ここは病院です。他の患者さんもいますので…そういった行為は控えて下さい。」



 照れる古賀さんにナオがー…。



 「古賀さん…羨ましいんでしょ?」



 怪しげにナオは笑って答える。



 「うっ羨ましいなんて…」



 そう答える古賀さんは、明らかに動揺している。


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