NAO



 「こんなモノいらないわ!」



 バシンッと、あたしに花束を投げつけて屋上を出て行った。


 あたしは1人屋上に残されたーー。


 どうして…どうして…こうなっちゃうの?


 あたしは…ナオの側にいちゃいけないの?


 支える事も出来ないの?


 約束…約束したのに…。


 支えるって決めたのに…。


 どうして…こうなっちゃうんだろう…。


 ナオに…アイタイ…会いたいよ…。


 あたしは投げられた花束を抱えて泣いたーー。


 この日…あたし達は…離れてしまったー…。


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