NAO
†衝撃



 翌日、あたしは病院へ足を運んだ。


 昨日…自分で決めたから。病院に行くと慌ただしいーー。


 バタバタと走る看護士達。


 その方向は1つの部屋に向かっていた。


 何も知らないであたしは、ナオの部屋に向かった。


 いつもなら…病室の前にいるはずの、おばさんがいない。


 いつもと様子が変だと思った。


 扉を開ければ…深刻な顔の医者と、涙を流すおばさんが話をしている。



 「お母さん、直樹君は落ち着きましたから。」


 「ありがとうございます。」


 「まだ油断は出来ませんよ。」


 「はい。」


 「では、僕はこれで…」



 そう言って2人は扉に近づいた。


< 227 / 367 >

この作品をシェア

pagetop