NAO
†衝撃
翌日、あたしは病院へ足を運んだ。
昨日…自分で決めたから。病院に行くと慌ただしいーー。
バタバタと走る看護士達。
その方向は1つの部屋に向かっていた。
何も知らないであたしは、ナオの部屋に向かった。
いつもなら…病室の前にいるはずの、おばさんがいない。
いつもと様子が変だと思った。
扉を開ければ…深刻な顔の医者と、涙を流すおばさんが話をしている。
「お母さん、直樹君は落ち着きましたから。」
「ありがとうございます。」
「まだ油断は出来ませんよ。」
「はい。」
「では、僕はこれで…」
そう言って2人は扉に近づいた。