NAO
「もしかして…君が愛ちゃん?」
名前を呼ばれて振り向くと、そこにはナオの先生。
「そうですが…」
「そっかぁ。いゃ、僕は直樹君の主治医でね、いつもキミの話を聞いていたよ。」
優しい笑みを浮かべて話す先生。
「ナオが…あたしの事?」
驚いたあたしは確かめるように聞いた。
「そうだよ。最近は姿を見せないって心配をしていたよ。」
ナオが…あたしの事を…。病気で大変なのにー…。
そう思いながらあたしは涙を流した。
「先生…ナオ…ナオは大丈夫なの?」
あたしは涙を流しながら聞いた。