NAO
そんな話を聞いたら…ほら…また…涙が…止まっていた涙が出るよー…。
「こが…古賀さん…あたし…ナオが治る事を…信じるよ。もう…泣かない。強くなるよ。」
「愛ちゃん…よし、温かいモノでも食べよう!」
古賀さんは、涙を拭きながら言った。
“うん”と答えてお店へと向かった。
ご飯を食べて満腹のあたし達は、買い物をして周りを見ていた。
そこで、一軒のアクセサリー屋さんで足を止めた。
「愛ちゃん、どうしたの?」
「このピアス…ナオと色違いだ。」
あたしがジッと見ているのは、ナオと色違いの赤いピアス。