NAO



 “お邪魔します”と言って中に入ると。



 「古賀さんって…意外に綺麗にしているんだ。」



 中を見渡しながら言うと。



 「わっ失礼だね。これでも、頑張って綺麗にしているんだよ。」



 あたしは“そうなんだ”と笑って答えた。



 「さぁ開けるから、ソファーに座って。」



 そう言われてソファーに座った。古賀さんは袋からピアッサーを取り出して。



 「この辺で良い?」



 鏡を持って、あたしは開ける位置を見た。



 「うん…」


 「じゃ開けるよ。」



 その瞬間鏡を伏せて目を閉じたー…。


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