NAO



 「ぅん…去年…会社で倒れて運ばれた時。最初は驚いたけど、少しの時間一緒に過ごせて…やっぱり好きなんだって確信したの。」


 「古賀さん…」


 「あっごめんね、しんみりな話になって。」



 そう言って、申し訳ない顔をして謝っている。


 あたしは首を横に振って



 「そうだ!今日の夜…食事しない?」


 「食事?愛ちゃんと?」


 「ぅうん。父さんとあたしと古賀さん…3人だよ。」



 そう言うと古賀さんは



 「わわわっ私も!?無理だよ!」



 両手を振って慌てている。


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