NAO



 「古賀さん…そのキャベツどうするの?」



 さっきまで大きかったキャベツは、今はその半分の大きさ。


 今日は食べないのに…。


 そんな事を考えながら、床に散らばるキャベツの散乱を拾い始めた。


 古賀さんはというと…。



 「海…レストラン…海…レストラン」



 ブツブツと繰り返し言っている。


 時々…キャーと言いながら、キャベツに顔を付けてみたり。


 手に持っているモノが、キャベツだって分かっているのかな?


 クッションと勘違いしているのかな?


 ツッコんでみたいけど…そんな入る余地がないから、このままにしておこう。


 そんな放置すること30分。


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