NAO



 ちゃんと名前は教えた。


 遅刻したあの後ー…。


 それなのに、アイツは“俺はナデシコって呼ぶ”と言ってそのまま延長戦ーー…。


 今としては、諦めてるあたし。


 ボーっと考えているとナオが前に来た。



 「ナデシコ、一緒に食おうぜ!」



 ニカッと笑うナオ。


 あたしは荷物を持って教室を出たー…。


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