NAO
†赤い日記帳



 仲直りをしたあたし達。



 「さぁみんなで食事をしよう。」



 そう言って父さんが車に乗るように言った。だけどあたしはーー。



 「父さん、2人で行っておいでよ。」


 「愛?」


 「愛ちゃん?」


 「あたしがいると、かえって邪魔になるからね。」



 そう言うと…。



 「そっそんな事ない!」


 「そっそうよ!邪魔だなんて…」



 慌てる2人に何だか笑ってしまう。



 「何がおかしいんだ?」


 「いゃ…クスクス…別に…」



 そう言うと、納得しない父さんの顔。



 「やっぱり、あたしは帰るよ。」



 そう言って父さんの肩をポンッと叩いて。


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