NAO



 「2人共、深刻な顔をしてどうしたんだ?」



 今、何が起きているのか知らないで親父は帰って来た。


 俺はギュッと拳を作り…親父にも聞いたーー。



 「親父…俺の…しん…」


 「直樹!」



 言いかけた所でお袋に止められた。


 お袋を見れば…涙を流して泣いている。



 「直樹…ごめ…ごめんなさい…」


 「お袋…」



 俺達の異変に親父は気づいた。



 「おい、2人とも一体何が…」



 言いかけた所で…床に落ちている手紙を見つけた。


 それを拾い中身を読んだー…。


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