NAO



 「母さん…もう…直樹に隠し通せない。」


 「うっ…えぇ…全て…話しましょう…」


 「そうだな…直樹…」


 「なんだよ…」


 「今から話す事は…全て…事実だ。おまえにとって…辛い事実になる。それでも…聞くか?」



 真っ直ぐ俺を見て話す親父。


 その瞳にウソじゃないと思ったーー。



 「俺は…話しを…聞く」



 ギュッと拳を握りしめて答えた。


 俺の言葉を聞いた親父達は、顔を見合って頷いた。



 「分かった。とりあえず…ソファーに座ろう。」



 親父の言葉で、俺達はソファーに座った。


 俺は親父達と向き合うように座った。


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